歯科医・歯科衛生士、歯科医院のための転職・求人・採用サービス「ゲンキャリア」
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転職・復職を目指している歯科衛生士の方や、歯科衛生士を求める歯科医院の方へ、
求職・採用に関するお役立ち情報などを配信していきます。

「今の職場、このまま続けていていいのかな?」
「転職したいけれど、何から手をつければいいのか分からない……」
転職を考える歯科衛生士さんにとって、新しい一歩を踏み出すのは非常に勇気がいることです。
転職活動で最も大切なのは「気合」ではなく、正しい「手順(ロードマップ)」を知ることです。
今回は、初心者が陥りやすい「失敗教訓」と、現場のプロしか知らない「見極め術」、さらには「入職後の立ち振る舞い」までを盛り込み、後悔しない転職を叶えるための全ステップを徹底解説します。

転職活動のスタートは、求人サイトを開くことではありません。まずは「自分自身の棚卸し」をすることです。
以前、地域密着の一般歯科から「都心のキラキラした審美歯科」へ転職した衛生士さんがいました。
彼女の動機は「もっと最先端の環境で働きたい」という憧れ。
しかし、いざ入職するとそこは回転数重視の超効率主義。
彼女が一番大切にしていた「患者様とじっくり向き合う時間」は皆無でした。
結局、数ヶ月で「私の居場所はここじゃない」と気づき、元の環境に近い医院へ戻ることになりました。
「給与」「休み」といった条件だけでなく、「自分は何にやりがいを感じるのか(担当制がいい、自費を極めたい、予防に専念したい等)」を言語化しましょう。
これがブレると、どんなに好条件の医院に入っても心は満たされません。

初めての転職で多くの方が悩むのが履歴書と職務経歴書です。歯科医師である院長は、あなたの書類のどこを見ていると思いますか?
院長が知りたいのは「自院に入った後、具体的にどう活躍してくれるか」です。
そのためには、抽象的な言葉ではなく「数字」を使いましょう。
× 悪い例: 「メンテナンスを一生懸命頑張りました」
〇 良い例: 「1日平均8〜10名のメンテナンスを担当し、リコール率は◯%を維持していました」「ホワイトニングのカウンセリングを行い、月に平均◯件の成約に繋げていました」
具体的な数字があることで、院長は「この人なら、うちの予防枠を任せられそうだ」と確信を持てるのです。

求人票に書かれている「アットホーム」「高給与」という言葉を鵜呑みにしてはいけません。
条件は100点、面接に行くと院長は「せひここで働いてほしい」と受け入れてくれる雰囲気。
でも、見学時にすれ違うスタッフが一度も目を合わせず、無表情で作業している……。そういえば、挨拶もしてもらっていない。
ある衛生士さんはその「何となく居心地が悪い」という直感に蓋をして入職しました。
案の定、そこは強烈なトップダウン経営で、スタッフの離職率が非常に高い現場でした。
見学時には、以下のポイントをさりげなく確認してください。
①スタッフの動き: インカムや声掛けがポジティブか。明るい雰囲気があるか。
②バックヤードの整理整頓: 滅菌コーナーや在庫棚が乱れている医院は、教育や診療も雑な傾向があります。
③アポイント帳の埋まり方: 衛生士1人に与えられている時間は適切か(15分枠などは要注意)。
面接の最後にある「何か質問はありますか?」という逆質問。ここは最大のアピールチャンスです。
・「入職後、最初の1ヶ月で私に期待される具体的な役割は何でしょうか?」
・「現在活躍されている衛生士さんは、どのような点を評価されていますか?」
これらの質問は「私は貢献したい、成長したい」という意欲の表れとして、院長に非常に好印象を与えます。
逆に、給与や休み、福利厚生のこと「だけ」を立て続けに聞くのは避け、仕事への意欲を示した後に確認しましょう。

初めての転職では、不採用通知(お祈りメール)一通で「自分は衛生士として価値がないのでは?」と深く傷ついてしまう方がいます。しかし、それは大きな誤解です。
不採用はあなたのスキルの否定ではありません。
例えば、自費メインの医院が求めているのは「高い自費成約スキル」であり、あなたが持つ「地域密着の丁寧なケア」が否定されたわけではないのです。
合わない医院に入職して数ヶ月で辞めるリスクを回避できたとポジティブに捉えましょう。
縁がなかった場所を追いかけるより、次の「相思相愛」の医院を探すエネルギーに変えることが成功への近道です。

内定が出たら、条件の最終確認です。ここが初心者が最も躓きやすいポイントです。
「うちは診療が終わればすぐ帰れるよ」という院長の言葉を信じて入職した衛生士さん。
確かに診療受付は18時に終わりますが、診療が終わるのは最後の治療状況次第。
最後の治療が終わるまで誰も帰り支度もできず、片付けにも時間がかかり、それが「残業代」として支払われないルールでした。
経営が健全な医院は、必ず書面で条件を提示します。
基本給と諸手当の内訳、固定残業代の有無、有給休暇の発生時期などを必ずチェックしてください。
自分での交渉が難しい場合は、私たちのようなエージェントを介して確認するのが一番確実です。
複数を比較検討している際、お断りを入れるのは気が引けるものです。
しかし、歯科業界は狭いため、無視や適当な嘘はNGです。
感謝を伝えつつ、「他院とのご縁があった」など簡潔に理由を伝えましょう。
保留にする場合は、一般的に「3日から1週間」が限度です。

最後は現在の職場の退職手続きと、新しい職場での立ち振る舞いです。
就業規則を確認し、少なくとも1〜2ヶ月前には意思を伝えましょう。
患者様の癖や留意事項をまとめたノートを作るなど、後任が困らない配慮をすることは、あなたの将来の財産になります。
転職は「入って終わり」ではありません。
①郷に入っては郷に従う
前職のやり方をいきなり持ち出すのは厳禁です。「前の医院ではこうでした」は、新しい職場のスタッフの反感を買う最大の地雷です。
②教わり上手になる
メモを片手に「一度教わったことは二度聞かない」という姿勢を見せるだけで、周囲の協力体制は劇的に変わります。
転職は、単に職場を変えるイベントではなく、あなたの人生をより良くするための「自己投資」です。
「初めての転職で、何を聞けばいいのかわからない」
「自分に合う医院を、客観的な視点で選んでほしい」
そう感じたら、ぜひ「ゲンキャリア」を頼ってください。
歯科医師・経営コンサルタントとしての専門的な知見から、あなたが大切にされ、今持っているスキルを最大限に活かせる職場を、経営の裏側まで踏み込んで一緒に見極めます。
一歩踏み出すその勇気を、私たちは全力でサポートします。あなたの「最高の転職」を、一緒にカタチにしていきましょう。